「家を住み替えたいけど住宅ローンが残っている・・・」このような場合でも今の住まいを売却し、新しい住まいに住み替えることは可能です。むしろ、「不動産を売却する人の大多数が、住宅ローン返済中である」といってもいいでしょう。ローンの返済が残っていても不動産を売却するにはどうしたらよいのか、お伝えできればと思います。

まず、住宅ローンが残っていても家を売却することはできます。ただし1つだけ条件があります。それは「住宅ローンの返済が終わっていること」です。つまり、今の住まいを引き渡す前に残っているローン支払い額分のお金を用意すればOKなんです。

ではどうやってローンの残額を返済するのか？中々貯金だけで残額をすべて支払うのは難しいかと思います。なので「現在の住まいを売ることで得たお金を、ローンの返済にあてる」という事なんです。1番いいのは「ローンの残額よりも高い価格で売却すること」ですが、実際には中古物件を高い価格で売るのは簡単な事ではありません。ですので一般的には「貯金+売却金額」で残額を払うのが普通です。

現在の住まいをなるべく高く売ることが今後の流れを決めるカギになります。なので不動産屋選びは適当にしないようにオススメします。不動産自体の額が大きいので、不動産会社の采配によって売却額は数百万単位で変わります。そのため複数の会社から選ぶようにしましょう。

「現在の住まいを売却して貯金を足してもローンの残額に達しない」ということもあります。それでもどうしても売りたいのならば、方法はあります。でもその前にもう一度じっくり考えてみてください。

家族で相談した結果、「現在の住まいを売ることがBESTだ」と判断した場合、住宅ローンの残金をすべて支払えない場合でも売ることができる方法です。メリット、デメリットありますので参考にしてみてください。

①住み替え住宅ローン・・・「住み替え住宅ローン」とは、現在の家のローンと、新しく購入する家のローンを合わせて組むことができる制度です。ただしこの方法の場合は、新しい家を購入することになります。デメリットとしては2つのローンが合算されるので単純に借入額が多くなり、毎月の返済額が増える可能性があります。しかもローンの審査も厳しくなり、ローンが通らない可能性もあります。返済計画をしっかり明確にしてから利用するようにしましょう。

②任意売却・・・住宅ローンを全額返済できない場合でも、その意思を示すことで、不動産会社に住まいを売ってもらう依頼をすることができます。ただし、任意売却を申し込むには「現在使っているローンの支払いを数カ月（3～6ケ月程度）滞納している」という事実を証明して、認めてもらわないといけません。任意売却は売主にとってメリットが大きい方法のように思われがちですが、デメリットもあります。どんなローンでも滞納してしまったら、個人情報機関に滞納した記録が残ります。つまり「ブラックリスト」です。一度でもそのリストにのってしまうと、様々な場面で困ることになります。ローンを組めない、クレジットカードがつくれない、携帯電話の購入もできなくなる可能性があります。生活するうえでの不便さがずっと続くことは大きなデメリットです。気分で決めずによく考えて判断しましょう。

上手に住み替えができれば、新しい家族のライフスタイルに合った住まいを得ることができます。できれば、そのときの家族の状況にあったタイミングで家を売ることができればBESTです。今ある住宅ローンの返済問題さえクリアできれば可能です。ローンの返済ができない場合、家族で住み替えについて見直してみてください。そのうえで信頼できる不動産会社選びをおこなうことをお勧めします。